看護師も3年目になると、仕事にも慣れてきて新たな業務を任されるようになるでしょう。中堅看護師となるこの時期に、将来的なことを踏まえて看護師としてのキャリアについて考えると良いかもしれません。
看護師のキャリアには、主にいくつかの方向性があります。まず、専門分野に従事するスペシャリストです。認定看護師や専門看護師の資格を取ったり、大学院を目指す人もいます。認定看護師になるには、看護の実務経験が5年以上で、そのうち希望の認定看護分野で3年以上の実務経験が必要になります。そのため早い段階で目指す専門分野が決まっている場合は、資格取得できる条件がそろった職場に転職すると良いでしょう。専門看護師も同じように実務経験が必要で、さらに看護系大学の大学院で、認定を受けた教育課程を修了し、認定と登録をされてはじめて専門看護師となります。どちらも5年で更新することが必要です。
他には、看護師長などの管理職であるマネジメントというキャリアもあるでしょう。病院によっては看護師のキャリアアップの指標となるラダーであるキャリアラダーを採用し、キャリアアップを目指しやすい環境のところもあります。自分の看護スキルや経験を積み上げて目標を達成するので、環境が整った職場に転職すると良いでしょう。
さらに、ジェネラリストというキャリアもあります。幅広い看護分野の現場で活躍したい人には、様々な診療科を経験し、技術や知識を身につけ、病院以外でも看護師としての経験をもって働く方法です。病院だけでなく施設や訪問看護など、さまざまな働き方をすることも看護師の働き方です。